2012/09/12

「ECサイト「4モデル式」戦略マーケティング」を読んだ

まだ発売前だと思うが、献本頂き早速読破した。2008年9月に出した本の改訂版になるのだが、元の本も読んでいるので懐かしさがあった。

全てのECがこれでカバーできる訳ではないが、4つのマトリクスで分かりやすいタイプ別のECの取り組み方が書かれている。商材や商品カテゴリーによって事情は違うので、これをベースに結局は自分でよく考えることが必要だ。ここに答えが書いている訳ではないのだから。

目次を見てもわかると思うが、アクセス解析の細かい分析手法とかということよりも、そもそもECの商売はどうあるべきか、戦略レベルでまずしっかり考えて取り組むことが必要であることを説いた上で、アクセス解析のデータをどう活用するのかということを述べている。

アクセス解析の活用法を網羅的に書いてある訳ではなく、ショップの人が自分でできる最低限の労力で最大の効果を出せる方法に絞り込んである実践的な内容だと思う。特に中小のECサイトを運営している方には是非参考にして欲しい書だ。

ただ、少々残念なのは、Google アナリティクスの画面のキャプチャー数はそれ程多くなかったような気がするので、折角なので新バージョンのレポート画面に差し替えた方が良かったと思う。たしかにレポート画面自体に本質的な意味があるわけではないのだが、画面を見合わせながら本書を読む人が皆無だとは思えないので。

(9/13追記)
あと2箇所気になる部分があったので指摘しておく。1箇所は実害ないのでどうでもいいのだが、月間500万PV上限という制約の話で、こちらは現在多分1,000万に変更になっていると思う。例えばP224に記述がある。他にもあったと記憶している。

もう一つはトラッキングコードなので影響が大きい話。P209の追記例1。ここは追記でなくて、書きかえられるなら書きかえる方がベター。追記しかできないなら仕方ないということで、ASPが提供するECのカートによっては追記しかできないのであれば致し方ないが。

_gaq.push(['_trackPageview', '/step1.html']);
_gaq.push(['_trackPageview']);

_gaq.push(['_trackPageview', '/step1.html']);

とできるなら、こうしておきたい。こうしないと表示されたURLとこの仮想ページ(/step1.html)で2ページ分カウントされてしまう。

<目次>
PART1:ネットショップの経営と戦略
PART2:ECサイト4モデル式マーケティング
PART3:アクセス解析によるサイト改善
PART4:ECサイト4モデル式アクセス解析
PART5:ミッションが戦略を決める
PART6:Google アナリティクスの設定



発行:アスキー・メディアワークス
著者:権成俊、 村上佐央里
定価:2,380円+税
約24
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