2012/05/19

「理科系の作文技術」を読んだ

初版は1981年で70版以上を重ねている本だ。さすがにOHPとかプレゼン技術的な部分については一部古くなっている内容もあるが、殆どはそういう表層的な話ではないので、今でも有効に活用できる本質的な記述が殆どだ。

大正6年生まれの物理学者で、Wikiを見る限りではまだご存命なのだろう。タイトルの通り彼自身が科学者であり、若手の研究者や学生のために、論文などを書くときの心得的なものをまとめたものだ。

論文や学会発表は普通のビジネスマンには関係ないかもしれないので、10章・11章あたりは参考にならないかというと、そうでもない。IT系の僕らには小説家のような文章を書く必要はなく、ジョブズのようなプレゼンを目指す前に、まずは着実にこういった本から学びとるべきだろう。

<目次>
第1章:序章
第2章:準備作業(立案)
第3章:文章の組立て
第4章:パラグラフ
第5章:文の構造と文章の流れ
第6章:はっきり言い切る姿勢
第7章:事実と意見
第8章:わかりやすく簡潔な表現
第9章:執筆メモ
第10章:手紙・説明書・原著論文
第11章:学会講演の要領



発行:中公新書
著者:木下是雄
定価:700円+税
約24
0ページ
関連リンク:
書評ページをまとめた

0 件のコメント: